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モデルルームと全然違う

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2018.01.09

モデルルームと全然違う!?良い物件は完成前に売り切れ!?後悔しない新築マンション選びのポイントとは?

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「マンションが欲しい!」と思ったら、まず何をしますか?

広告や検索サイトなどでどんな物件があるのか探してみる、というのが一般的かと思います。

 

そして、気になる物件を見つけたら、自分の目で見てみたいですよね。

 

しかし、新築マンションの場合、まだそのマンションは建っていないこともあるのです!

その場合、別の場所に仮設のモデルルームが建てられ、それを参考にしながら購入を検討することになります。

 

本物同様のモデルルームが用意されているのであれば、安心して検討できる!と思われるかもしれません。

しかし、実際のマンションの場合に比べると、見ることのできるポイントがとても限られています。

 

今回は、新築マンションについて、

 

  • モデルルームで未完成のマンションを売っている場合
  • 完成済みのマンションを見せて売っている場合

 

この二つの売り方にどのような違いがあるのか、どんなポイントに気をつける必要があるのかを紹介していきます。

 

まだ建っていない「青田売り」、完成済みの「竣工売り」

 

モデルルームと全然違う1

 

まだ建物は建っていない頃からモデルルームを設けて新築マンションを販売することを、不動産業界では「青田売り」と呼びます。

 

こちらでは、マンションの部屋を模した仮設のモデルルームを見学して購入を検討します。

 

物件や時期によっては、キッチンや浴室の設備・フローリングなどの仕様や部屋の間取りを選択・変更できる場合もあります。

 

一方、完成している新築マンションを販売することは、「竣工売り」「完成売り」と呼ばれています。

 

こちらの場合、実際に住むことになる新築マンションを見学できます。

 

このため、実物を見ていないことによる不安はなく、堅実に物件を選ぶことができます。

 

立地などの条件の良い物件は、建物が完成する前、青田売りをしている段階で売り切れてしまう……ということもしばしば起こります。

 

モデルルームで判断するのは危険?

 

モデルルームと全然違う2

 

「モデルルームが実際のマンションの部屋と同じ作り・同じ設備であれば、青田売りも竣工売りとそれほど変わらない」

 

「良い物件が早い者勝ちで売れてしまうのなら、青田売りのうちに決めてしまいたい」

 

……と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

でも、ちょっと待ってください。

 

そのモデルルームやイメージ画像を見ただけで、本当に実物と同じようなものと言えるのでしょうか?

 

一見すると条件の良いその物件は、住み始めて何の不都合もないと言い切れるのでしょうか?

 

モデルルームでは、数ある間取りプランの一例だけを見学するというパターンが多く、他の間取りは体感することができない、という場合がほとんどです。

 

こうなると、収納や部屋の位置、家事の動線などは想像するのみになってしまいます。

 

また、柱や梁のせいで思っていたより圧迫感があった、というケースもあります。

 

マンションの外観も、パンフレット等に掲載されるイメージ画像を参考にすることになります。

 

あくまでCGなので、実際に街並みの中で完成したマンションを見て、「思ったより小さくて貧相かも……」「壁面の材質が安っぽい」なんてことも起こり得ます。

 

このように写真や間取り図から想像する部分が多く、完成したら期待ハズレだった……という可能性は排除できません。

 

また、窓の外の環境はどのようになっているでしょうか。

 

建設中となると、外の景色や明るさは確認が難しいところです。

 

このいざ入居して窓へ目をやると、道の向かいのマンションに住んでいる人と目の合うような位置……ということも起こりかねません。

 

「南向きの部屋を買うから日当たりはバッチリ!」と思っていたら、ちょうど高い建物が影になって光が入らない……なんてことも考えられます。

 

非常に良い条件が揃っていて竣工を心待ちにしていたのに、意外な落とし穴でガッカリ……なんてことは、できるだけ避けたいですよね。

 

リスクは色々あるけれど、それでも良い物件を抑えてしまいたい!と思うようであれば、どのようなポイントが落とし穴になり得るのかを理解しておく必要があります。

 

こんなことに気をつけよう! 購入のチェックポイント

 

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竣工売りであれば、実際のマンションの部屋を見て検討するため、後悔のリスクはかなり軽減されます。

 

青田売りより竣工売りの方がよく検討できるポイントには、どのようなものがあるのでしょうか。

 

まず、間取りや柱・梁などの構造について、想像で補う必要がありません。

 

広さや開放感、居心地の良さなどを体感することができます。

 

「ここに洗濯機を置いて、そこに洗濯物を運んで干す」

「食器棚はそのスペースに置きたい」

「テーブルはこの位置で、キッチンはカウンター式がいい」

 

このような家事の効率に関わる細かいポイントも、自分の目で確かめられます。

 

窓からの眺めや窓から差し込む光、風通しの良さなども細かく確認できます。

 

部屋の向きは北向きでも窓が大きいために明るい、というケースも不安なく購入を検討できます。

 

別の位置・階の部屋も見学することができるので、同じマンション内で様々な部屋を比較するのも容易になります。

 

立地によっては、道路や電車などの騒音も留意したいところです。

 

道路に面しているとはいえ交通量が少なく静かなケースもあれば、電車がそれほど近くはなくても高架のせいで音がよく響くこともあります。

 

さらに、マンション全体の外観や共用部分についてもチェックすることができます。

 

共用部分の防犯性や宅配ボックスの数と大きさ、駐輪場の使い勝手などは、人によっては大いに気になるところではないでしょうか。

 

このように、竣工売りマンションの見学では、モデルルームとは違った見所がたくさんあります。

 

青田売りで良い物件が売れてしまっているせいで多少の妥協をする面もあるかもしれませんが、生活に係る不安なく購入を検討できるのが、竣工売りの大きなメリットです。

 

まとめ

 

モデルルームと間取り図・模型から判断して購入を検討する「青田売り」と、完成したマンションを見て購入を検討する「竣工売り」。

 

両者の特徴がおわかりいただけたでしょうか。

 

やはり、実際に見て細部まで確認できる「竣工売り」の方が、リスクは少なくなります。

 

とはいえ、完成予定地に足を運んでみる・担当者に確認してみる、などの対策をしておけば、「青田売り」で良い物件を勝ち取った上で、納得のいく新築マンションに住むこともできるかもしれませんよね。

 

両者は一長一短なので、どちらが合っているのかはその人次第です。

 

自分が住み始めたい時期や重視したいポイントを踏まえて、どちらの売り方のマンションを探してみるか、一度考えてみるのもよいのではないでしょうか。

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