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家を購入するまでの期間

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2017.12.28

家を購入するまでの期間ってどのくらい?

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家は、人生の中でも大きな買い物の一つですよね。

 

高額だから失敗したくない、でもどうやって選んでいいのかもわからない……という不安をもつ人も多いでしょう。

 

でも、慎重になりすぎて何年間も悩み続ける、なんていうのも時間がもったいない気がしますよね。

 

今回は、家を購入するまでに検討するべきことは何か、購入までにどれくらいの期間を見込めば良いのかを考えていきます。

 

購入へのプロセス

 

まずは、購入する家を決めるとき、どのような手順を踏むことになるのか、全体を見ていきます。

 

最初に、どんな家を探すのかを絞り込みます。

 

具体的には、どれくらいの予算があり、家を選ぶにあたってどんな条件を重視するのかを考えます。

 

そして、それらの条件の中での優先順位をつけてみます。

 

この考えをもとに、ポータルサイトで検索したり不動産会社などを訪ねたりして、情報を集めていきます。

 

そして気になった物件を見学し、条件に合っているか、住みたいと思えるかなどを確かめます。

 

家を購入するまでの期間1

 

購入したい物件が決まったら、本契約に向けて申し込みをします。

 

このとき、購入するということを示すために、証拠金が必要になる物件もあります。 これと同時に、住宅ローンの事前審査を金融機関から受けましょう。

 

契約に進んだら、重要事項説明を受け、疑問点や不明点をなくす機会が必ずあります。

 

ここで問題がなければ、手付金を払っていよいよ契約します。

 

そして、正式に住宅ローンに申し込み、承認されれば残金が払われます。

 

こうして全ての支払いが終われば、引き渡し、いよいよ入居です。

 

新築と中古でプロセスが違う?

新築と中古では、申し込みの段階が少し異なります。

 

新築の物件では、「申し込み証明書」が使われ、申し込み証拠金が必要になることがあります。しかし中古の物件では「買い付け証明書」が使われ、申し込み証拠金が不要なことが多いです。

 

また、新築は一から家を建てているので、家の完成形を見ずに契約を進めることになります。そのため新築の物件では、入居前に内覧をチェックする機会があります。

 

検討するときのポイント

それでは、「家を購入したい」と思ったら事前に考えたい・念頭に置いておきたいポイントを、3つご紹介していきます。

 

1. 費用

 

まずはなんといっても、費用です。

 

購入するときにかかる費用だけではなく、住み始めてから継続的にかかるローンや管理費・修繕積立金などについても考えておく必要があります。

 

自分の今の貯金・月々の収入と出費を振り返って、いくらまでの物件なら無理なくローン返済できるのか、探し始める前に考えてみましょう。

 

家を購入するまでの期間2

 

2. ライフスタイル

 

次に、ライフスタイルです。

 

ひとことでマンションといっても、それぞれ違った個性があります。

 

ライフスタイル次第で、マンションの立地のような外部の環境から、防音性、間取り・生活の動線まで、重視したいポイントは大きく異なります。

 

自分のライフスタイルとよく向き合えば、どんな部屋に住みたいか自ずと答えが見えてくる、と言っても過言ではありません。

 

ぜひ生活を見つめ直して、それに合った部屋の条件を考えてみてください。

 

3. マンションの将来性

 

最後に、マンションの将来性についてです。

 

購入したマンションは、自分の資産として手元に残ります。

 

マンションを探す際には、この資産をどのように持っておくか・どのように処分する可能性があるのか、考えてみると良いでしょう。

 

住み替えの可能性があるならば、購入しようとしているマンションの資産価値がすぐに下落してしまわないか、見極める必要があります。

 

ひょっとすると賃貸に出すかも……という人であれば、借り手がつく立地や間取りを考慮しなければなりません。また、ローンの月々いくら返済することになるのかを概算して、家賃相場と見比べてみても良いでしょう。

 

そのまま住み続けるつもりでも、維持費・修繕費はかかります。

 

建物の強度などはよく確認しておくと良いでしょう。

 

家を購入するまでの期間3

 

マンション・戸建て・新築・中古などの違い

 

どのような種類の家にも、それぞれメリットやデメリットはあります。

 

ここではマンションと戸建て、新築と中古とを比較してみます。先ほどまでの3つのポイントから、検討のときのポイントを見出していきます。

 

家を購入するまでの期間4

 

マンションと戸建て

 

まず、購入価格は、同じ立地条件ならマンションの方が低いことが多いです。

 

戸建ては新築でも仲介手数料がかかる物件が多かったり、登録免許税や火災保険料が高めだったりするためです。

 

ただしマンションでは、戸建てと違い、管理費や修繕積立金等の固定費を払う必要があります。

 

これは、メンテナンスが比較的楽・将来の修繕計画がしっかりしている、とったメリットの裏返しでもあります。

 

また、ライフスタイルの面では両者は大きく異なります。

 

セキュリティ面では、オートロック・多重ロックなどのあるマンションの方が安心でしょう。

 

また、マンションは冷暖房の効率も優れています。

 

一方、戸建てでは階下や隣への騒音を気にしなくて良い、というメリットもあります。

 

将来性については、家自体が古くなってしまったときのことを考えてみましょう。

 

戸建てだと、土地が資産としてずっと残ります。

 

しかし、まとまったお金がリフォーム費として必要になることもあります。

 

 

新築と中古

 

新築と中古では、中古の方が購入価格がお手ごろであることが多いです。

 

新築は、価格が高めなかわりに、最新の住宅性能が手に入るという良さがあります。

 

また、新築住宅では固定資産税の減免措置を受けられるなど、税制上で優遇されることがあります。

 

一方で中古の物件には、物件価格の3%ほど仲介手数料がかかることも覚えておきましょう。

 

ライフスタイルの面を考えると、新築は数ある間取りの中から、自分に合ったものを考えて選べるという良さがあります。

 

とはいえ最近は、中古物件をリノベーションして自分好みにする、という方法も流行ってきています。

 

また、近所の方との付き合いについても異なります。

 

一から始めることができるのが新築ですが、中古であれば実際に住んでいる人たちの雰囲気をまず見ることができる、という長所もあります。

 

将来性については、新築はリフォームや修繕が最低10年間は不要なことが多く、資産としての価値も当然こちらの方が高いです。

 

しかし、新築というだけのブランド力で資産価値が跳ね上がっている新築に比べると、中古の方が長期的には資産価値が下がりにくく安定している、とも言われています。

 

家を購入するまでの期間6

 

購入までの検討期間

では、家を購入したいと思ってから購入するまで、検討期間はどれくらいかけるものなのでしょうか。

 

これは人によって、またマンションと戸建て、新築と中古のいずれかによっても、かなり異なっています。

 

調査によると、実際に家を購入した人の中で検討した期間が最も長い傾向にあったのは、戸建ての注文住宅です。

 

全体で、検討に6ヶ月以上の時間がかかった人が半数以上にのぼります。

 

とはいえ、1ヶ月で済ませてしまう人もいれば、なんと5年以上をかける人もいます。

 

検討期間は、長い人・短い人で二極化しているという調査結果もあります。

 

「すぐに買ってしまいたい」と思えば即座に買うことができますし、「じっくり選びたい」と思うようであればいくらでも迷うことができます。

 

「もっと良い物件があるかも……」とだらだら探し続けてしまいそうであれば、自分で時間を区切っておくのも良いかもしれませんね。

 

家を購入するまでの期間7

 

まとめ

 

家の購入にかける時間は千差万別です。

 

インスピレーションで即決してしまうのも、自分のビジョンを元にじっくり考えるのも、どちらもありうる一つの手です。

 

マンション・戸建て、新築・中古によっても、大きな違いがあります。

 

それぞれの違いを理解した上で、自分に合う家を考えてみることが必要です。

 

あまり時間に囚われすぎず、最高の家を見つけられると良いですね。

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