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2017.12.05
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人生のさまざまな転機を迎え、住宅を購入するという選択肢を選ぶ人は多いでしょう。
住宅を購入すると決めたら、「まずは新築のモデルルームに足を運んでみようかな」と思う人が多いかもしれませんね。
もちろん、モデルルームはフラッと行っても大丈夫なのですが、事前にモデルルーム見学の流れやチェックしておくべきポイントを知っておくと、より有意義な時間を過ごせます。
そこで、この記事ではモデルルーム見学の流れや注意点、持ち物について、説明しますね。
モデルルームの見学は、一般的に以下のような流れで進みます。
1.受付用紙の記入
2.建設地・周辺の環境を紹介
3.物件や間取りの説明
4.モデルルームの案内
5.販売状況の説明や支払いシミュレーション
それぞれの内容を説明しながら、チェックするべき点もお伝えします。
モデルルームに到着すると、まずは受付用紙を記入します。
受付用紙は、以下のような項目があります。
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・氏名
・年齢
・家族構成
・住所
・電話番号
・現在のお住まい(間取りや賃料など)
・車の有無
・職業
・勤続年数
・世帯年収
・来場理由
・探している期間
・住宅に求める優先順位
・予算(自己資金、ローン返済の目安)
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具体的に記入したほうが、要望や状況を営業にくわしく伝えることができ、営業からの提案も的を射た内容となります。
自己資金などは事前に家族とすり合わせをしておくことをオススメします。
モデルルーム見学の時間を有意義にするためにも、可能な範囲で具体的に記入しておきましょう。
卓上マップや立体模型などを利用して、建設地や周辺地域の紹介があります。
とくに、以下の点に注意してチェックしておくと安心です。
最寄駅から徒歩何分かをチェックし、バスの場合は、運転間隔やバス停の環境(屋根やベンチの有無)などもチェックしておきます。
駅近物件の場合は、線路からの距離が近すぎて騒音が気になる場合もあるので、確認しておきましょう。
沿線の混雑具合や、終電時刻、一番近いターミナル駅、急行が止まるのか、などの利便性をチェックしましょう。
ほかの沿線との乗り入れ状況なども確認してくださいね。
生活に欠かせない日用品が手に入る、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが徒歩圏内にあるか確認しましょう。
役所の出張所や図書館など、気になる公共施設があればチェックしておいてください。
周辺の建物の状況、とくにバルコニーが面している側の建物の状況に注意しましょう。
すでに建物が建っていたとしても、既定の高さや容積率で建っていないこともあります。
その場合、建て替えによって、自分の家の日当たりが悪くなってしまう、という可能性もあります。
保育園・幼稚園の距離や、学区の評判は必ずチェックしておくべきポイントです。
徒歩圏内にあるか、通学路は安全なのかも確認しておきましょう。
お子さんがいないご家庭は気にされないかもしれませんが、物件を購入した後に売却や貸出をする可能性もあります。
そうした場合の資産価値にも影響がありますので、確認しておきましょう。
以下のような情報をチェックして、建物が建っている土地の性質を確認しておきましょう。
○液状化マップ
埋立地はとくに注意が必要です。
地域によりますが、地方自治体のWebサイトなどに掲載されています。
○災害ハザードマップ
災害ハザードマップでは、台風や集中豪雨などでの浸水や土砂崩れのリスクなどを確認できます。
地方自治体がWebサイトなどに情報を掲載しているケースが多いです。
○地歴
地歴とは、その土地が以前どのように使用されてきたかの歴史のことです。
たとえば、以前工場だった土地などは、土壌汚染の可能性がないかを確認しましょう。
ときおり、クリーニング店の跡地などで土壌汚染が発見されるケースもあります。
これらは、資産価値に関わる重要な情報なので、しっかりと確認しておきましょう。
マンションの場合、以下のような情報の説明があります。
戸数はマンションによってさまざまです。
戸数によって管理費や、役員などがまわってくる頻度が違います。
階数によって物件価格、天井高や間取りの違いがあるケースもあります。
間取りのバリエーションを確認しましょう。
マンションの共用設備はムダなものがないか確認しましょう。
最近は立派なエントランスやゲストルームなど、豪華な共用設備をもつマンションが増えています。
こうした共用設備は豪華ですが、維持費用は管理費から捻出されますので要注意です!
また、総戸数が多い物件の場合は、エレベーターの数が足りているかもチェックしてくださいね。
1世帯に1区画確保されていることが多いですが、車を所有している場合は条件などをチェックしましょう。
入居時期は物件によりさまざまです。
即入居できることもあれば、マンションが建設中で半年以上待つこともあります。
すぐに入居できる場合、長く売れ残っている物件の可能性もあるので、販売開始期間や状況を確認しておきましょう。
管理人が常駐しているのか、勤務時間はどのくらいかも重要なポイントです。
管理人がいる時間が長い方が防犯上は安心ですし、建物内も快適に保たれる可能性が高いです。
ただ、その快適さは管理費として跳ね返ってきます。
こうした情報はきちんと確認し、気になることがある場合は遠慮せずに確認しておきましょう。
一般的に、モデルルームでは、複数ある間取りのうちのひとつだけしか用意されていないことが多いです。
そのため、希望する間取りのモデルルームがない場合は、寸法などを比較して判断する必要があります。
また、モデルルームに置いてある家具は、少し小さめであることが多いです。
そのため、自宅の家具の寸法をあらかじめ測っておき、イメージを膨らませるといいでしょう。
希望の間取りが決まったら、空いている部屋を確認しましょう。
人気の間取りから埋まっていきますので、希望する間取りに空きがない場合もあります。
具体的に購入を検討している場合は、営業担当のわかる範囲で、ざっくりとした支払いシミュレーションを立ててくれます。
支払いについては、不安や疑問点が多いと思います。
代表的な質問をまとめましたので、チェックしてくださいね。
一般的に、年収の35%までがローンの上限となることが多いです。
この35%は住宅ローン以外の借り入れも含めた割合なので、車のローンなどがある場合は、それを差し引いた分がローンを組める上限ということになります。
35%はあくまで目安ですので、返済するときにムリのない資金計画を立てる必要があります。
金融機関の審査基準をクリアしていれば、頭金がゼロでもローンを組むことはできます。
ただ、住宅を購入する際、登録免許税や銀行の手数料などで約100~200万円ほどが必要になるので、その分は用意しておいた方がいいでしょう。
金融機関によって基準が異なりますが、最長で35年間という場合が多いです。
また、完済時の年齢は80歳までのことが多いので、35年でローンを組める年齢は44歳までとなります。
ローンを組む際は、勤続年数が1~3年以上あることがのぞましいです。
転職したばかりだと、ローンで借りれる金額が少なくなる可能性が高いので、もし、転職を考えている場合は転職前にローンを組んでおいた方がよいでしょう。
モデルルーム見学の流れや、それぞれのチェックポイントは、おわかりいただけましたか?
最後に、モデルルーム見学のポイント4つをお伝えします。
モデルルーム見学をするときのポイントは以下の4つです。
1.建設予定地は必ずチェック
建物が完成する前に販売が始める場合などは、モデルルームと実際の物件が離れた場所にあることも。
モデルルームを見て気に入った場合も、必ず建設予定地を見に行ってください。
2.複数物件を比較して、物件の特徴を知る
物件をとても気に入っても、念のため複数物件をチェックし、比較検討するようにしましょう。
比較することで、それぞれの特徴が見えてきます。
3.鉛筆、メジャー、メモを持っていく
モデルルームに行く際は、鉛筆、メジャー、メモは必ずもっていきましょう。
寸法を測ったり、質問事項などをまとめたりするのに役立ちます。
4.入居する家族全員で見に行く
モデルルームを見に行くときは、なるべく入居する家族全員で見に行くことをオススメします。
住宅の購入は大きい決断ですので、独断で決められないことが多いです。
もし、資金の一部を親から援助してもらう場合なども、同伴するとスムーズです。
いかがでしたか?
モデルルーム見学に行く前に、大まかな流れを知っておくと安心ですよね。
住宅は人生のうちでも1、2位を争うくらい大きな買い物なので、しっかりと事前準備をしておきましょう。