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ライフスタイルに合わせて、 資産として活用したい

中田 綾さん(30代後半)

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実家から出て一人暮らしをすることとなり、マンション購入を決意

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ずっと実家に住んでいましたが、
実家の改築を機に一人暮らしを始めることにしました。

一般的には、賃貸にするか購入しようか迷う人が多いと思うのですが、私の場合は購入しか選択肢にありませんでした。

というのも、不動産賃貸の会社に勤めていたことがあり、高齢になると契約の審査が難しくなる状況を目の当たりにしていたからです。
もちろん、今の年齢では審査には問題ないと思います。
しかし、ずっと賃貸で住み続けていると、いずれ借りられなくなるときがくるのでは、ということが不安だったんです。

マンションの購入をしようと考えた私が、まず初めに条件として挙げたのは、実家から近いこと。
そのため、エリアは限定されました。
そして、予算の面から、中古マンションを中心に物件を探し始めることにしたんです。

中古マンションを探しはじめ、気に入った物件があったのですが、予算をオーバーしていたので、決めかねました。
それに、その物件の瑕疵担保責任の期間が短いことも気になってきたんです。
(瑕疵担保責任とは、売買する住宅に当事者が予期しない欠陥があった際に、売主が買主に対して負う責任のことです)
この期間は契約によって違うようですが、候補の物件は1ヶ月と期間が短かったため、新築物件も視野に入れることにしました。

そんなこともあって、新築マンションも視野に入れました。

気になるマイナス点がひとつもなかったことが決め手になった

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購入した物件は新築でしたが、
相場と比較すると価格が安いことが魅力でした。

そして、実家からも近いですし、このエリアは自営業の方が多く、日中も人の気配があって犯罪が少ないので、治安がいいんです。

それに、ロビーや応接スペースなどの共用部が少ない点も気に入りました。
最近の分譲では、1階に広いロビーがあったりするケースが多いですよね。

そうしたスペースがあったほうがいいと思う人もいると思うのですが、維持費用は住民が支払うことになるので、私は広すぎる共用スペースはいらないと思っていたんです。

また、50戸ほどで戸数が多すぎないこともメリットに感じました。
100戸など、戸数が多い物件だと、朝はエレベーターが混みそうだなと思っていたので・・・。

こんな感じで、初めてのマンション購入なので、細かい点までいろいろと考えました。
ほかにも候補になる物件はあったのですが、キッチンが狭すぎたり、お風呂が狭かったりと、なにかしら気になることがあったんです。
最終的には、気になるマイナス点がなかったことが購入の決め手になりました。

マンションを購入した、女性の友人の言葉も後押しになった

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女性の友人が、
同じ時期にマンションを購入していたので、
経験者として色々と相談に乗ってもらいました。

たとえば、物件を見るときは内観だけでなく、マンションの周辺環境もよくチェックしておくこと。
ゴミ捨て場や、騒音が気になる施設はないかなど、不動産会社の人がいなくても確認できる部分をチェックしておくと、入居した後のギャップが少ないと教えてもらいました。

また、その友人からはローンを組むのが難しいケースがあると聞き、これまでもマンションを購入したいと思いながら、ローンを組めなかったという過去があったそうです。
「でも、今回はいい物件に出会えて、さらにローンも組むことができたので購入を決意した」とのこと。
その話を聞き、不動産を購入するときはいろいろなタイミングが重なるんだなと思い、マンションの購入を決意する後押しになりました。

また、私も派遣社員なので、物件を探す前に住宅ローンについて調べたり、ローンの仮審査をお願いし、ある程度クリアになったことで安心して物件探しができました。

マンションを購入したことで、将来の不安要素をひとつ取り除くことができた

今までは実家住まいでしたが、一人暮らしになったため、
家のことは自分一人で決めるようになりました。

そのため、マンションを購入してからは、自分のスキ・キライの好みがわかるようになりましたね。

たとえば、私は原色が好きなので部屋の雰囲気もそんな感じになるかなと思っていたのですが、実際は落ち着いた木目調の家具を選びました。
これは、自分でも意外だったんです。

また、たくさん歩くようになりました。
実家から近いとはいえ、あまり歩いたことのないエリアだったので、どんなお店があるかな、と探検しています。

なにより、マンションを購入して一番良かったことは、将来に関する不安要素をひとつ取り除けたことです。
新築マンションの寿命は60年といわれているので、これから死ぬまで住むこともできます。
もし、重い病気になってしまい、まとまったお金が必要になったとしたら売るという選択肢もある。
さらに、結婚した場合も二人なら暮らしていけますし、手狭になったら人に貸すこともできます。
このように、自分のライフプランに合わせて活用できるのもいいですよね。

住む物件を賃貸で借りるべきか、購入するべきか、それぞれのライフプランによって正解は違います。
私の場合はマンションを購入することが、自分のライフプランに合っていたみたいです。
そのため、女性がライフプランを考える中で、マンション購入を選択肢のひとつとして検討してもいいのでは、と思っています。

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