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2018.01.16
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マンションを購入するにあたって、中古マンションにするか新築マンションにするかは、最初は誰しも悩むことでしょう。
中古マンションと新築マンションでは、予算が異なっているのはもちろんのこと、実際に暮らしていく中でどのような違いが出てくるのか、気になるところですよね。
今回は、機能面や保証・制度の面、生活面から、両者を比較していきます。
まず、お部屋や建物の機能面についてです。
新築マンションの場合、お部屋のキッチンやバスルーム、さらにオートロックなどの共用部にも最新の設備が導入されていることが多いです。
万人に喜ばれそうな様々な設備が入っている一方で、自分の好みに合わないものや自分には不要なものがある可能性もあります。
例えば、新築マンションでたまに見られる、生ごみを処理してくれる「ディスポーザー」という設備は、実際にはあまり使用していない方も多いようです。
また、中古マンションの場合でも、リフォームを行えば自分でメーカーや機種を選んで最新の設備を導入することができます。この自由度の高さは魅力的ですね。
自分の欲しい機能はリフォームで補えるものなのか、あらかじめ調べておきましょう。
とうとう新居を購入し、新しいお家で暮らし始めて、とうとう理想の生活へ!と思いきや、建物の構造に欠陥があった……なんてことになると、途方に暮れてしまいますよね。
そんな事態が起こらないに越したことはありませんが、万が一の時のために、何か保証がほしいところです。
そこで、中古マンションと新築マンションでは、保証や制度はどのように異なっているのかについてご説明します。
新築マンションでは、建物の構造部について、完成・引渡しから10年間の保証が法律で義務付けられています。
柱や梁、杭など建物の主要構造部分という箇所に欠陥があれば、売主やメーカーに補修を求めることができるのです。
中古マンションには、この10年間の保証はなく、売主が個人の場合、保証は3ヶ月程度という場合がほとんどです。
とはいえ、中古マンションの場合でも、一般的な保険会社の保証サービスや、既存住宅売買瑕疵保険を利用することができます。
また、保証や検査のサービスを行っている仲介会社もあります。
さらに、中古物件の点検や修理を行い、住宅設備機器の延長保証やメンテナンスサポートなどをつけて、これらを「付加価値」として認定して販売する制度を設けている不動産会社も出てきています。
また、「安心R住宅」と銘打ち、中古物件について構造上の不具合等がないかどうかインスペクションをして信頼性を認定する制度が、国土交通省によって始動されています。
中古マンションと新築マンションの両方で気になる物件を見つけたら、保証制度の具体的な情報収集をした上で、新築マンションの10年保証を考慮しつつ比較・検討してみましょう。
買ったマンションが中古マンションと新築マンションのどちらだったかによって、住み始めてからの生活が異なる……なんてことは、果たしてあり得るのでしょうか?
ここからは、実際に暮らす上で女性が気になりがちな3つのポイントについて、徹底比較していきます。
ご近所とどう付き合うか、特に中古マンションを購入する場合は既にコミュニティができているので、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
マンションでのご近所の方との人間関係は、一戸建てに比べるとかなり希薄です。
マンションの住民は多種多様で、新築から住んでいる人もいれば、中古で引っ越してくる人もいますし、様々なライフスタイルを持っています。
基本的には付かず離れずの関係なので、中古で後から来たからといって不安に思う必要はありません。
「入居時の挨拶」は、ご近所の方と良好な関係を築く第一歩です。生活音が聞こえがちな上下・左右の位置のお部屋の方へ、入居前に行えるとベストでしょう。
特に中古でリフォームをする場合は、工事の騒音で迷惑をかけることになりますので、工事前の挨拶は必須です。
新築の場合、一斉入居でタイミングがわからず結局挨拶できなかったり、自分が入居した時にまだ隣に誰もいなかったり、といったこともあるようです。
とはいえ、みんな一斉に入居して同じ条件からのスタートになるので、既にあるコミュニティに入る時のようなストレスは感じずに済むでしょう。
会ったら挨拶をする・「生活音」に気をつかう、といった基本を守っていれば、新築でも中古でもご近所の方とは良好な関係でいられることでしょう。
生活する環境の日当たりが良いかどうか、適切な間取りになっているかどうかは、生活に関わる最重要のポイントですよね。
リビングも寝室も日当たりを良くしたい!理想の間取りにこだわりがある!という場合は、中古物件のリフォームが有効です。
窓に対して横並びの間取りへとリフォームすると、日当たりの良い明るい部屋を多く設けることができます。もちろん、そのような間取りの変更が難しい・結局新築並みに費用がかさむといった場合もあるので注意が必要です。
新築の場合、モデルルームを見て購入を検討するため、なかなかわかりにくいところです。日当たりについては、完成予定地へ赴いて、周りの建物の高さを確認してみるのもよいでしょう。
日当たりが良い向きといえば、南向きの部屋が思い浮かびますよね。
ですが、ライフスタイルによっては他の方角の方が適している場合もあります。
東向きの部屋は、日中は仕事で家にいない・休日はお出かけが多い・・・という人なら、朝日を浴びて気持ちよく生活することができますね。
西向きは西日が強く、夏は暑そうなイメージがありますが、遮光カーテンを用いるなどの工夫次第では快適に過ごせますし、冬はとても暖かいお部屋になります。
マンションの少し高い階ならば、夕日が綺麗に見えて眺望の良い部屋になりますね。
北向きは光が差し込まないイメージがありますが、全く差し込まないわけではありません。
全ての時間帯で安定した明るさなので、家で作業をする・本を読むのが趣味、という人に向いています。また、蔵書やインテリアが日焼けしにくいことも大きなメリットです。
南向きにリビングがある物件とそれ以外では数%の価格差があるので、新築マンションならかなりの差額になります。
リビングと反対側のお部屋にも窓がある場合はそちらにも気を使いつつ、自分のライフスタイルに合わせた向きと間取りを考えると、お得なお部屋が見つかるかもしれません。
マンションの防犯性は、自分の部屋だけではなく共用部の設備も影響するので、新築・中古の違いが気になるところです。
新築マンションでは指紋認証や多重オートロックなど、最新式のセキュリティシステムが導入されています。
自分ではどうにもならない共用部のセキュリティがしっかりしているのは心強いポイントですよね。
中古マンションでも、築20年程度ならば防犯カメラやオートロックは珍しくありませんし、築10年前後になるとICチップの非接触型キーやホームセキュリティシステムなどを導入しているマンションもあります。
新築マンションに比べると劣りますが、自分でも二重鍵にするなどの対策を行えば十分な防犯性を保つことができます。
新築マンションのセキュリティが年々進化している以上、中古マンションを選ぶ際には、どの程度のセキュリティがついていて、それは長い目で見たとき安心できるものなのか、よく検討する必要がありますね。
いかがでしたか?
様々な項目で比較すると、それほど差がないものもあれば、大きく差のつくものもありました。
まずは、自分が重視するポイントがどこかを明確にしましょう。
中古マンションと新築マンションのどちらなら実現しやすいのか、長い目で見るとどちらの方が合理的なのか、しっかり確認してから物件選びへ進めると良いですね。