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2018.01.11
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住みたいマンションを選ぶとき、立地や間取りなど、いろいろな条件を比べながら検討しますよね。
その際、ぜひ取り入れていただきたいのは、資産価値という視点です。
「資産価値、って考えるのは難しそう」
「自分で住むだけだから、気にしなくていいんじゃない?」
そう捉えている方もかなりいらっしゃるのではないかと思います。
ですが、家を買ってから結婚する、家族が増える、住む街を変える……などのライフプランの変更は、ありえないとは言い切れませんよね。
そんなとき、住んでいるマンションが「資産」として通用しないと、お荷物になってしまうかもしれないのです。
マンションの選び方によって、後々それが大きな資産になるかどうかが変わってきます。
今回は、資産価値に注目した、賢いマンションの選び方を紹介していきます。
まず、時間の経過とともに価値や評価が下がらない物件を選ぶポイントを、3つ紹介します。
その3つとは、立地・管理体制・デベロッパーに注目することです。
一つ目の立地選びのポイントには、住環境やブランド、希少性などが挙げられます。
住環境に関しては、後ほど詳しく解説します。
ブランド力が高い場所といえば、住みたい街ランキング上位にランクインしている街や、主要な路線沿線の街が挙げられます。
ただし、どんなにブランド力がある場所でも、その場所にマンションが密集している場合、マンションの希少性は高いとは言えず、資産としてもそこそこの価値になってしまいます。
逆に、ブランド力は今ひとつでも交通の便が良いなど、一定の需要がある地域のマンションは価値が高いこともあります。
資産価値の維持には、適切な管理体制がとられていることが必要不可欠です。
マンションの管理体制には、大きく分けて
の3種類があります。
管理の形態は、管理員が住み込みで常駐する場合、日勤の場合、交代制で回す場合などがあります。
また、警備会社と契約して、機械管理でセキュリティを強化しているマンションも多くなっています。
いずれの場合でも、修繕計画がしっかり立てられていて定期的に見直す体制が整っているか、管理費と修繕積立金は別々に管理されるようになっているか、エレベーターなどの設備点検が充実しているかどうか、などを確認しておくと良いでしょう。
デベロッパーとは開発業者のことで、新築マンションの開発から分譲までを総合的に行っています。
中には、マンションだけでなく周辺の住宅環境も含めた都市開発を行う例もあります。
一般的に、マンションに携わっているデベロッパー次第で、マンションの資産価値が高くなると言われています。
これは、設計や施工に関わっている会社が信頼できるようであれば、マンションの品質も高いと考えられるためです。
購入後のアフターサービスやフォローのきめ細かさにも差が出ますし、信頼できるデベロッパーであればネームバリューも高いです。
マンションの住環境も資産価値に大きく影響を及ぼします。
けれど、長く住んでいると環境が変わってしまうこともあるものですよね。
ここからは、周囲の変化が変わっても、資産価値に影響しにくい住環境のポイントを解説します。
リビングの窓の向きは、マンションの価値に大きく影響します。一般的に、日中に陽の当たる南向きであることが望ましいとされます。
間取りに関しては、たっぷりと収納をするスペースがある物件や、リビングが広い物件などは価値が高いです。
また、将来の自分や次の持ち主がリノベーションをするかもしれない、という視点でも考えてみましょう。この場合、トイレやお風呂、キッチン等の水まわりがまとまっている方がよいとされています。
さらに、リビングと部屋が隣り合わせの物件は、部屋の壁を取り払うことでリビングを広くできますよね。
マンションの周辺に、どのような施設があるのかもしっかり確認しておきましょう。
買い物をする場所や病院、保育園・学校など、生活に必要な施設が近くにある物件はニーズが高いです。
交通の便に関しては、ある程度都心に近い街であれば、マンションが駅の近くにあること何よりの強みになります。
駅まで徒歩でどれくらいかかるのか、自分がマンションを探すときも気になる要素ですよね。
最寄り駅に快速がとまったり、始発駅であったり、複数の路線が利用できたりする場合には、さらに価値が高まります。
長く住む場所ですから、将来的なリスクを考えることも大切です。
例えば、災害に対するリスクが挙げられます。
地震が起きた時に備えて、耐震性に問題がないマンションを選びましょう。
1981年以降に新耐震基準が施行されてから建設されたマンションを選べば確実ですが、それ以前の場合は耐震診断で問題がないかを確かめるのが良いでしょう。
さらに、津波、洪水のときの被害予想をエリアごとに表示したハザードマップが、国土交通省や各自治体によって公表されています。考えている物件の立地について確認しておきましょう。
また、地盤の液状化のリスクがないかどうかも調べれられると良いですね。
事前に予算シミュレーションを用意したり、見学をして自分の目で物件を評価したりすることも大切です。
家計の収入支出と資金の残高をもとに、どのくらいの価格の物件を買うことができるのかを明らかにして、無理のない範囲でできるだけ資産価値の高いマンションを選ぶのが理想でしょう。
また、中古物件や完成済みの新築物件であれば実物を見ることができますが、未完成の新築であればモデルルームを見学することになります。
不明な点があれば遠慮せず担当者に確認することをお勧めします。
いずれの場合でも、1件だけを見学するのではなく、いくつかの物件を見て比較しましょう。
今回は、資産価値という切り口からマンションの選び方について解説してきました。
意外と、自分がマンションを選ぶときに気にするポイントと重なるものもあったのではないでしょうか。
自分が「良い!」と思うものは、他の人にとっても魅力的なポイントになり得るのです。
資産価値の高いマンションとは、多くの人から需要のあるマンションと言い換えられます。
自分はそれほど魅力に感じないことも、他の人にとっては価値がある、というケースもあることを頭に入れておくのが、資産価値の高いマンションを選ぶポイントと言えるでしょう。
自分とマンションの将来についても考えながらマンションを選ぶことができると良いですね。