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2017.12.19
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こんにちは。
住まいの自由な活用法を提案する、住み方ラボです。
マンションを購入する独身女性が増えています。
マンション購入時の年齢は30歳代が42%と一番多く、次が40歳代の23%、20歳代の18%と続きます。
【参考:マンション購入本音アンケート】
https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/special/tanshin-jyosei.html
将来設計がある程度見えてくる30歳代~40歳代が多いのは納得の結果です。
ただ、20代が約20%を占めることは意外に思う人がいるかもしれません。
しかし、20代の独身女性がマンションを購入することには、実はさまざまなメリットがあるんです。
そうしたメリットに気づいた人が、若いうちからマンションを購入しているのでしょう。
そこで今回は、マンションを購入する独身女性が増えている背景や、20代でマンションを購入するメリットについてお伝えしたいと思います。
マンションを購入する独身女性が増えている背景は、主に以下3つと考えられます。
1.女性の平均初婚年齢や生涯未婚率が上がっている
2.住宅ローンの金利が低い状態が続いている
3.消費税増税が先延ばしになっている
ひとつずつ、説明していきますね。
女性の平均初婚年齢は、2014年度で29.4歳です。
2000年は27歳、2010年は28.8歳と年々高くなっています。
また、女性の生涯未婚率は2010年時点で、10.61%でこちらも増加傾向にあります。
【出典:平成28年版 少子化社会対策白書】
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2016/28pdfgaiyoh/pdf/s1-1.pdf
こうした背景から、一人暮らしの女性は増加傾向にあるといえます。
その結果、長く一人で暮らす人が増え、住宅を購入する人が増えていると考えられます。
2016年1月に日本銀行がマイナス金利政策をはじめ、住宅ローンの金利が下がりました。
その後、多少の変動はありますが、住宅ローンの金利は低い状態が続いています。
また、消費税の10%へのアップは先送りが決まり、2019年10月の予定となっています。
そのため、増税前の今が購入するチャンスだと考える人も多いようです。
このようなことが、独身女性がマンションを購入する背景として考えられます。
では、実際にどんな人がマンションを購入しているのでしょうか?
私たち住み方ラボは、単身向けのコンパクトマンションを販売しています。
私たちのマンションを購入いただいた独身女性のお客様は、以下のような方が多い印象があります。
・雇用形態は正社員の方が多い
・年収は300万円~600万円台
・堅実で安定志向の方
・家でくつろぐことが好きで、料理やインテリアなどが好き
また、以下のような理由で、マンションを購入しています。
1.家賃を支払い続けるのがもったいなく感じる
2.老後の不安を減らすため
3.分譲のほうが、水回りなどの設備が充実している
ひとつずつ説明しますね。
現在も一人暮らしをしていて、この先もしばらく一人暮らしになる。
そう思ったときに気になるのは、支払う家賃の総額です。
たとえば、22歳から35歳まで一人暮らしを13年間したとします。
家賃を仮に8万円とし、引っ越しを1回(費用50万円)としても、支払う総額は約1300万円にもなります。
そして、この先も一人暮らしを40年間続けると考えると、家賃総額は5000万円ほど。
それなら、「支払う金額を、自分の資産にしたい」と考える人が多いです。
独身女性の方は、「今は賃貸に住んでいるけど、定年した後に物件を借りられるのか」と不安に思っている人が多いです。
購入者の方のなかには、不動産関係の仕事をしていて、「実際に賃貸物件を借りられない高齢者の方を見て、将来が心配になった」という方もいました。
自分の住居をしっかり確保できることが、老後の不安を払拭してくれると考え、マンションを購入する方も多いです。
賃貸物件よりも分譲物件のほうが水回りの設備が充実していることが理由で、マンションを購入した人もいます。
お風呂や台所にゆとりのある1LDKへの引っ越しをしたいと思うと、グッと賃貸の家賃が上がってしまうからです。
その点、分譲マンションの場合は、賃貸で1LDKを借りる家賃よりも、月々の支払金額が少ないことが多いんです。
こうした理由で、マンションを購入する人が多いです。
では、女性がマンションを購入することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
独身女性がマンション購入をするメリットは、以下の通りです。
分譲物件は台所や洗面所、お風呂場などの水回りが充実しています。
また、賃貸物件ではペット禁止であることが多いですが、分譲の場合はペットの飼育条件が緩和されることが多いため、ペットを飼いやすくなります。
賃貸の場合は、解約時に原状回復をしなくてはいけないので、部屋に大幅なアレンジをすることは難しいです。
その点、分譲の場合は自分の資産なので、好きなようにアレンジすることができます。
住む方の志向によりますが、いい条件の部屋に住めることによって、友人が家に遊びに来たり、ホームパーティーをしたりする機会が増え、交友関係が広がる可能性があります。
独身のときは、自分が住む住居用として住宅ローンを組むことができますが、結婚後は自分名義の物件を買いにくくなります。
投資目的の購入とみなされると、ローンの金利が高くなってしまいます。
以上が、独身女性がマンションを購入するメリットです。
そして、20代の独身女性がマンションを購入する際は、以下のメリットも上乗せされます。
20代でローンを組んだ場合、返済期間を長く設定することができるので、月々の返済金額を無理がないように設定できます。
20代で住宅ローンを組んだ場合、50代で返済が完了する可能性があります。
すると、ローンの返済がない状態で老後を過ごすことができるので、ゆとりをもって生活することができます。
若いうちに物件を購入すると、賃貸物件に住む期間が短くなるので、家賃の支払い総額をおさえることができます。
住宅ローンの借り入れ可能額は、契約者の年収によって変わります。
そのため、年収が低い若い頃に借りられる金額のほうが少ないため、月々の支払金額は少なく済みますよね。
その後、年収が上がれば、ゆとりをもって返済していくことができます。
このように、独身女性がマンションを購入することはメリットだらけのように思えますが、もちろん注意すべき点もあります。
独身女性が、「この先も一人暮らしになる」と思っていても、結婚する可能性もあります。
20代の若い人ほど、人生設計が変動する可能性は高いでしょう。
そのため、購入した物件を貸したり売却したりする可能性も含めて、物件を選ぶことをオススメします。
では、どんな点に気をつければいいのでしょうか?
答えはシンプルで、自分が快適に暮らせる物件を選ぶことです。
独身の方が購入する物件は、1LDKや2LDKなどのコンパクトな物件が多いと思います。
そのため、借りたり購入したりするのも働いている独身の方である可能性が高いです。
つまり、働いている独身の人が借りたい以下のポイントを満たす物件を選ぶことをオススメします。
1.セキュリティがしっかりしている
2.駅から10分以内
3.1LDK~2LDKくらいの間取り
4.水回りなどの設備がいい
5.スーパーやコンビニなどが近い
いかがでしたか?
独身女性のマンション購入傾向は今後も高まっていくことが予想されます。
自分が住むのに快適で、賃貸や売却に出すこともできる物件とであれば、先々の不安を減らすことができますよ。