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リノベーション

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2017.11.09

今流行りのリノベーション物件ってデメリットないの?

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近年家を探す際、リノベーションハウス、リノベーションマンションといった

 

「リノベーション物件」

 

という言葉をしばしば耳にすることがあります。

 

リノベーションされている物件というと、「なんだか新しそう」「新築みたい」「リフォームとどう違うの?」……などと思う人もいるでしょう。

 

実際のところ、リノベーション物件とは、どういったものなのでしょうか?

普通の中古マンションや、リフォーム済みマンション、新築マンションを買う場合とどう違うのか、気になるところですよね。

 

今回は、リノベーション物件の実情について紹介していきます。

 

 

 

リノベーション物件とは

 

 

リノベーション2

 

 

そもそも、どのような物件が「リノベーション物件」と呼ばれるのでしょうか。

 

 

「リノベーション」とは、簡単にいえば、中古の建物を再生させることです。

 

リフォームのように元に戻すわけではなく、より住みやすく・美しくするのです。

 

 

リフォームは老朽化した物件を修復するイメージですが、リノベーションの多くはいちど骨組みだけの状態まで解体し、大規模な工事を行います。

 

そして、内装や設備・デザインなどを刷新することで、新しい価値を与えるのです。

 

 

最近では、個性的でおしゃれなデザインを重視したリノベーション物件も多く販売されるようになっています。

 

 

ライフスタイルが多様化し、価値観も様々な時代に、リノベーション物件は

 

「一人一人に合ったライフスタイルを提供できる物件」

 

として脚光を浴びているのです。

 

 

 

中古マンションとの違い

 

 

中古マンションとリノベーションマンションは、元々ある建物、という点では同じです。

 

 

ただの中古マンションではなく「リノベーションマンション」として販売されている場合は、電気やガスの配管、内装・外装などを改修してあります。

 

 

リフォーム済みという場合には、傷んだ箇所を元どおりにするなどマイナスからゼロへの改修を済ませてある、との意味合いが強いです。

 

それに対しリノベーションでは、新築の状態やそれ以上に質の高い状態へ生まれ変わらせる、という意味が込められているのです。

 

 

あえてリノベーションマンションを選ばず、中古マンションを購入し、自分で業者へリノベーションを依頼する、という方法を取ることもできます。

 

 

 

新築マンションとの違い

 

 

「新築同様に見えるなら、新築物件とリノベーション物件に違いなんてないんじゃない?」

 

このように考える人もいるかもしれません。

 

新築マンションに住む場合とリノベーションマンションに住む場合では、何か違うところはあるのでしょうか。

 

 

両者の違いは、リノベーションでは残しておく構造部分に現れます。

 

リノベーションマンションは、やはり元々の建物の構造自体が古いため、入居してからの耐用年数が新築マンションに比べると短くなってしまいます。

 

 

マンションの室内で見えている部分は新築同様でも、見えない部分にやはり差があるのです。

 

 

 

リノベーション物件のメリット

 

 

 

リノベーション3

 

 

 

では、ここからはリノベーション物件のメリットについて具体的に見ていきましょう。

 

 

 

新築よりコストを削減し、理想の部屋を手に入れられる

 

 

まずは、新築並み、またはそれ以上の設備・見た目のマンションを、新築マンションよりも安く手に入れられる点があげられます。

 

 

中古マンションの価格は、新築から時が経つほど安くなります。

 

新築マンションに特有の初期費用もかかりません。

 

 

リノベーション物件の購入費用は、新築物件の7割程度に抑えられるといわれています。

 

 

また、築20年を経過したマンションであれば、更なる物件価格の下落は考えにくいといわれています。

 

新築マンションはすぐに物件価格が下がってしまうことを考えると、リノベーションマンションは経済面から見ると比較的安心できる不動産である、ともいえますね。

 

 

 

 

物件選びの選択肢を広げられる

 

 

そして、物件の選択肢が増える、という点があげられます。

 

 

中古マンションは新築マンションよりもずっと供給が豊富です。

 

予算も安くなるため、住みたいエリアや物件の広さ、周囲の環境などを十分に考えながら物件探しをすることができます。

 

 

実家や職場の近く、都心へのアクセスの良い場所など、細かい条件で探すことができるのは中古マンションだからこそのメリットです。

 

 

また、現地で実際に部屋の中を見学し、採光などを確認できるところも利点のひとつです。

 

 

さらに、中古物件では既に周囲のコミュニティができあがっているため、騒音などの音の問題や、近所付き合い、治安の良さなどを前もって把握できます。

 

 

このように、選択肢も事前に確認できるポイントも増えるので、女性が安心して暮らせる住まいを探しやすい点も魅力的ですね。

 

 

 

リノベーション物件のデメリット

 

 

 

リノベーション4

 

 

次に、リノベーション物件を探す際に知っておくべき点、注意すべき点を紹介していきます。

 

 

 

耐久性の確認が必要である

 

 

まず、耐久性についてです。

 

 

リノベーション物件は、結局のところはどれも中古物件です。

 

築年数が長い場合、現在の法律で決められている耐震基準を満たしていない可能性があります。

 

その場合、リノベーションとは別で耐震工事を行う必要があり、割高で販売されたり、自分で業者へ依頼する場合には想定より費用がかさんだり、といったおそれがあります。

 

 

また、耐震基準を満たしていた場合でも、築年数分は経過しているため耐用年数はその分新築よりも短くなってしまいます。

 

 

もちろん築年数の長い物件でも、高い耐震強度で設計されていたり、そもそも耐用年数が長い物件もたくさんあります。

 

気になる物件があれば、築年数で判断せずに専門家に確認してもらいましょう。

 

 

 

 

基本構造の改修には限度がある

 

 

次に、リノベーションにも限度が存在する、という点です。

 

リノベーションは大規模な改修が前提ですので、部屋の間取りの変更や、トイレの増設など様々な設計に対応できます。

 

 

しかし、建物の構造によっては、改修に限度があります。

 

マンションの場合、リノベーションできるのは室内のみです。配管などを移動できない場合や、位置や大きさを変えられない窓、取り除けない柱がある場合もあります。

 

 

自分でリノベーションを依頼するつもりで物件を選ぶようであれば、そのような点にも注意が必要ですね。

 

 

 

住めるようになるまでに時間がかかる

 

 

そして、リノベーションには時間がかかるためすぐに住むことはできない、という点もあげられます。

 

中古マンションの購入後にリノベーション工事が始まる場合、その分入居までには時間が空いてしまいます。

 

、検査や設計、改修などの工程があるため、住めるまでの期間は数か月間に及ぶことがほとんどです。

 

 

リノベーションを考える際には、時間に余裕をもって住み替えることをおすすめします。

 

 

 

 

まとめ

 

 

新しい部屋へ安く住むことのできるリノベーション物件ですが、新しいのは部屋だけで建物の構造や共用部・外壁などはそのままの場合がほとんどです。

 

耐用年数などにも関わる問題ですので、このことは念頭に置いておくべきでしょう。

 

 

とはいえ、自分がどれくらいの期間住み続けるつもりか・部屋選びでどの部分を重視しているのかなどを慎重に吟味して、リノベーション物件でも構わない! と納得できるようであれば、住まいの選択肢を大きく広げることができます。

 

 

ぜひ、自分らしさのあるリノベーション物件を探してみてはいかがでしょうか。

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