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2017.11.16
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「マンションを買うと婚期が遅れる」
「マンションを持っていると、結婚するとき重荷になる」
……そんな話を聞いたことある人、イメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
実際のところ、どうなのでしょうか?
確かに、マンションを借りるのではなく購入するのであれば、結婚後に活用ができるかどうかは重要な要素のひとつですよね。
それを考えると難しくて、結局、結婚までは購入せずに賃貸で暮らすつもり……という人もいるでしょう。
ですが、結婚前だからこそのマンション購入のメリットも存在します。
今回は、本当に婚期が遅れてしまうのかを検証しつつ、結婚生活の負担にならず有効活用もできる、「結婚前のマンションの購入」という選択肢を紹介していきます。
現在の日本は晩婚化が進み、結婚する平均年齢はどんどん上昇しています。
厚生労働省が発表しているデータによると、女性と男性の初婚年齢は年々上昇しています。
2015年の「夫妻ともに初婚」の場合の平均の婚姻年齢は女性が29.0歳、男性が30.7歳となっており 、女性の初婚平均年齢も30歳に近づきつつあります。
一昔前は、30歳までに結婚ができていなければ遅すぎるといった感覚がありましたが、今では30歳になるタイミングで結婚をする女性がとても増えているのです。
では、世の女性は結婚に対して消極的な考えを持っているのでしょうか。
内閣府の調査によれば、未婚者のうち
「いずれは結婚したい」と考えている人が52%
「2~3年以内に結婚したい」と考えている人10%
「すぐにでも結婚したい」と考える人が9.6%
という調査結果もあります。
未婚者のうち約7割の方が「結婚したい」と考えているのに、なぜ晩婚化が進んでいるのでしょうか?
日本で晩婚化が進んでいる要因は、大きく二つに分けることができます。
1つめは、仕事の充実やキャリアを考えて、結婚を遅らせる方が増えてきていることです。
公益社団法人生命保険分科センターのアンケート調査によると、18~24歳までの間で、仕事や学業に打ち込むために独身にとどまることを考える女性の割合は、男性よりも高くなっています。
職業や学業への意識の向上が、ひとつの要因になっているようです。
2つめは、経済的余裕がないために結婚を控える男女が多いことです。
内閣府が実施したアンケートでは、結婚を決心する状況に「経済的余裕ができること」を選択した人が男女ともに最も多いことからもよく分かります。
経済的な問題は性別に関係なく大きな問題のひとつとなっています。
結婚する上で「経済的余裕」が重要になる、という状況が明らかになりましたが、実際のところ結婚にはどれほどお金がかかるのでしょうか。
一般的に、結婚でかかる費用は、挙式や新婚旅行などを合わせて平均400~500万円といわれています。
さらに結婚生活を始めるうえで必要な家具の購入、引っ越し費用、マイホームの購入、子どもの教育費など、さまざまな局面で多くの資金が必要となります。
ゼクシィのアンケートによると、
「結婚生活をスタートする時の理想のふたりの貯金総額」は『200~300万円未満』
が最も多いのに対し、
「結婚生活をスタートした時のふたりの貯蓄総額」は『50万円~150万円未満』
と回答したカップルが多い結果となっています。
また、
「その貯金額で結婚生活をはじめてたいへんでしたか?」
という問いには、約半数が『大変だった』と回答しています。
結婚生活を始めるためには、資金を準備しておくことがとても重要だということが分かります。
一昔前は、
「結婚前の女性がマンションを購入するなんて考えられない」
「マンションを購入してしまったら一生独身」
と思っている人も多かったことでしょう。
ですが今は、女性が昔よりずっと社会へ進出している上に、晩婚化が進んでいるため、女性が独身でマンションを購入するのも珍しいことではなくなりつつあります。
独身のうちにマンションを買っておくメリットは、単にそのマンションに住めることだけではありません。
メリットを理解すれば、あなたもきっと、マンションの購入は婚期が遅れる理由にはならない、と思えることでしょう。
では、マンションの購入が結婚生活にどんなメリットをもたらすのか見ていきます。
マンションを購入しておくと、そのマンションは自分の資産になります。
そこで、結婚したら賃貸へ住み替えて、購入しておいたマンションは賃貸に出す、というような活用ができるのです。
このようにすれば、家賃で得た収入でローンを返済しつつ手元に残る分を別のことへ役立てることができます。
うまく資産運用をすることができれば、結婚時や結婚生活中に必要な費用を効率よく稼ぐことができて、経済的な不安の解消にもつながることでしょう。
「そうは言っても、本当に儲かるの?」と、皆さん疑問に思うかもしれません。
ここで、具体的な例を見てみましょう。
東京の都心部でシングル向けのマンションを借りる場合、相場は6万~10万円となっています。
東京都新宿区で1DKマンションを2,280万円 で購入したとします。
35年ローンとすると、毎月の返済は約7万円になります。
管理費や修繕積立金での毎月の支出は1万円とします。
すると、毎月の賃料を9万円に設定して賃貸に出せば、毎年約12万円の利益が生まれるのです。
ローンの返済が終わり、毎月約7万円のローン返済がなくなれば、毎年約96万円の収入を生み出すこととなります。
早いうちからマンションを購入し結婚に備えれば、結婚後に比較的早い段階でローンの返済が終了し、多額の家賃収入を子供の養育費や生活費に割り当てることができるのです。
でもマンションの運用は難しそう、と考えてしまう方もいることでしょう。
その場合、マンションを売却してしまえば、結婚資金代わりとして活用することもできます。
結婚前は購入したマンションで生活し、結婚後にマンションを売却。
売却で得た収入を、新居のための資金として活用したり、子供の養育費として貯蓄したり、という使い道もあるのです。
昔は、自分でマンションの売却を担当してくれる仲介行者を探すのは難しかったかもしれません。
しかし、今ではインターネットのおかげで、さまざまな仲介業者を比較検討してマンションを売るのも簡単になってきています。
昔よりもマンションの売却が容易な環境が作られてきているため、マンションを結婚後の資産として活用するハードルが下がってきているのです。
売却事例を見てみると、
東京都目黒区の1LDKマンションで2,200万円
東京都港区の1Kマンションで1,900万円
東京都文京区の1Kマンションで1,500万円
と、いずれも1,000万円を超える価格で売却に成功しているケースが多々あります。
購入したマンションは住居兼結婚資金の貯金の代わりとして賢く活用すると、結婚前の生活や結婚後の生活がより豊かになること間違いなしです。
晩婚化の原因には、独身で仕事や学業を頑張りたい女性が増えたことに加えて、経済的な問題がありました。
マンションの購入にはお金がかかるので、経済的に足かせになりそうに思われますが、実際には結婚資金の準備へ役立てることができるのです。
マンションには
といった、様々な活用方法があります。
マンションをどう活用するかによって、どのような物件を購入すれば良いかは明確に見えてくるでしょう。
自分の身の丈には合わない、と蓋をするのではなく、選択肢のひとつとして考えてみると、より良い結婚生活を築く手助けになるかもしれません。